大谷翔平と「契約するなら打者だけ」 二刀流継続に否定的な声…投手は「おまけの部分だ」

元フィリーズGM「ライトを守らせてDHもさせればいい」
エンゼルス大谷翔平投手は右肘の靭帯損傷が明らかになり、今後2度目のトミー・ジョン手術が予定されている。投手として来季中の復帰は不透明な中、二刀流継続に否定的な意見も出てきている。かつてフィリーズでGM、メジャー2球団でコーチを務めたルーベン・アマーロJr.氏は投手を「おまけ」と語り、外野起用も提言している。
58歳のアマーロJr.氏はメジャー通算485試合に出場。引退後は2009年から2015年までフィリーズのGMを務め、2016年から2018年までレッドソックス、メッツのコーチを歴任した。「MLBネットワーク」の番組「MLB Now」に出演し、今年の大谷のパフォーマンスに言及。「今年の大谷は自身の価値を最大限上げるよう最善を尽くした」とし、「私がGMなら彼が特別な選手だとは分かるが、打者だけとして契約する」と明言する。
その理由として「彼は29歳だし、既に壊れている。打者としての彼と比較できるのは(アーロン・)ジャッジだけだ」と、打者としてずば抜けた存在であることをあげる。さらに「彼が投げるとしたら、それはおまけの部分だ」とし「ライトを守らせて、DHもさせればいい」と提言した。
米紙「ニューヨーク・ポスト」の記者、ジョエル・シャーマン氏は「彼は二刀流をできる限り長く続けたい。彼ほど野球に全てを捧げている選手はいないし、見てきた中で最も特別な選手だ」と述べた上で「戦術的な問題がある。彼が健康でも他に先発投手5人が必要だ」と二刀流がチームに及ぼす影響を語る。2度目の右肘手術を受けることになった大谷。こうした声は今後も出てきそうだ。
(Full-Count編集部)
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