夏場の不振から一転…9月アーチ量産 鈴木誠也の復調を指揮官分析「自信出てきた」

20号を放ったカブスの鈴木誠也【写真:Getty Images】
20号を放ったカブスの鈴木誠也【写真:Getty Images】

松井氏、大谷に続く1シーズン20本塁打に到達したカブス・鈴木

■カブス 6ー0 ロッキーズ(日本時間23日・シカゴ)

 カブスの鈴木誠也外野手が22日(日本時間23日)、本拠地で行われたロッキーズ戦に「6番・右翼」で先発出場し、3試合ぶりとなる20号本塁打を放った。日本選手では松井秀喜氏、エンゼルス・大谷翔平投手に次いで3人目の大台到達。9月に入って7アーチを量産する好調ぶりに、地元メディアも「(鈴木は)自分を取り戻したと感じている」と称賛の声を送っている。

 鈴木はこの試合、初回2死満塁で左前へ先制適時打を放つと、4回無死一塁の場面で左中間に2ランを放って大台到達。6回の中前打と合わせて、今季11度目の1試合3安打となった。カブスの地元シカゴの放送局「マーキースポーツ・ネットワーク」は同日発信した記事の中で、「一番当たっている打者、そして過去数シーズンで最も大きい契約を結んだ選手の1人が、チームを正しい道に導いた」と、ポストシーズン争いの中、前日まで2連敗していたチームを救った鈴木の打棒を称えた。

 夏場には不振に陥りスタメンを外れることもあった鈴木だが、調子を取り戻した要因として、デビッド・ロス監督のコメントを引用。指揮官は「自分にプレッシャーをかけると、大きく影響するときがある。もっと頑張ろうとしていたが、その『頑張ろう』という考え方が時にプレーの邪魔になるときがある」と不調時を分析。それが今は「精神面をリセットし、自信が出てきた」と言い、「自信が感じられることは大きいことだ。自分を見つけ、リラックスした状態でプレーしている」と分析した。自身のメンタルを整えて再び結果を残しつつある背番号「27」に、さらなる活躍が期待できそうだ。

(Full-Count編集部)

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