パ・リーグは「米国の野球に近い」 レオ助っ人が認める2人の強打者「MLBで通用する」

西武のブルックス・クリスキー【写真:小林靖】
西武のブルックス・クリスキー【写真:小林靖】

2022年もパ球団との対戦では防御率0.96だった西武のクリスキー

 2022年はDeNAでプレーし、2023年はシーズン途中から西武に加入し、抑えとして活躍しているブルックス・クリスキー投手。「どちらかと言うと、自分の投球スタイルはパ・リーグの野球の方にフィットしているのではないかと思います」と昨年以上の手応えを感じている。Full-Countのインタビューで“セ・パの野球の違い”について語ってくれた。

「セ・リーグの方がバントが多かったりして、スモール・ベースボールですよね」と分析。

「パ・リーグの方がアメリカの野球に近いのかなと思います。特にブルペン陣の球速帯、力で押していくスタイルを見ていると、そう感じます」と付け加える。「私自身、昨年もセ・パ交流戦期間中の状態がすごく良かった」と振り返るように、DeNAに在籍した昨年、セ・リーグ同士の対戦では11試合11回2/3、5自責点で防御率3.86。一方のパ・リーグ球団との交流戦では、7試合9回1/3、1自責点で防御率0.96と素晴らしかった。

「今年は私が何かを変えたというより、ナチュラルにパ・リーグの野球に合っていると感じます」と言うのもうなずける。「ソフトバンクの柳田(悠岐)選手、近藤(健介)選手といった、向こう(MLB)でも通用する強打者と対戦する機会もありますしね」。リーグを代表する2人のスラッガーの名前を挙げ、いかにも楽しそうに笑う。

心に響いた助言は“Be myself”…「自信を与えてくれた」

 2016年のMLBドラフト6巡目でヤンキースから指名され、プロ野球選手としてのキャリアをスタートした。当初所属したヤンキース傘下のマイナーで、松井秀喜GM付特別アドバイザーと顔を合わせたことがある。「彼は打者に指導することが多く、投手の私が接するチャンスはほとんどなかったけれど、姿を見られただけでもうれしかった。彼はワールドシリーズのMVP(2009年)で、野球をやっているアメリカ人なら誰でも知っている存在だからね」と憧れのまなざしを向けていた。この時から、日本との縁は始まっていたのかもしれない。

 西武の監督・コーチ陣、チームメートから様々なアドバイスを受けているが、一番心に刺さったのは「Be myself.(自分らしく)」という言葉。「ライオンズの皆さんが私を温かく迎えてくれて、自信を与えてくれた」と感謝する。「今後はコーチ陣から違う指示が出ることもあるだろうけれど、しっかり自分の投球をして応えていきたい」と力強い。来季以降も日本で活躍を見続けたい選手だ。

(倉林知子 / Tomoko Kurabayashi)

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