最下位同士の“全員覚醒”神トレードも 巨人を出た30歳は打率.342…今季成立5件を検証

ロッテ・石川慎吾、中日・宇佐見真吾、日本ハム・郡司裕也(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨、小林靖】
ロッテ・石川慎吾、中日・宇佐見真吾、日本ハム・郡司裕也(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨、小林靖】

ハムと中日の2対2トレードは大成功…4選手全員が1軍で躍動

 2023年のプロ野球も大詰め。セ・パ両リーグの優勝は既に決まり、クライマックスシリーズ(CS)争いが佳境を迎えている。今季は開幕日以降に成立したトレードは5件あった。結果はどうだったのかを検証する。(記録は23日終了時点)

 まずは5月18日に巨人・廣岡大志内野手とオリックス・鈴木康平投手の間でトレードが成立。鈴木康は33登板も防御率6.59。9月2日に2度目の登録抹消となった。廣岡は38試合で打率.167、1本塁打。23日に1軍再昇格した。

 6月21日には日本ハムと中日で2対2の交換トレードが成立した。日本ハムに渡った郡司裕也捕手は打力を生かして指名打者や捕手以外の出場も多く49試合で3HR、打率.275をマーク。山本は主に救援で防御率1.66をマークしている。

 一方の“中日勢”も奮闘。宇佐見真吾捕手は63試合で打率.289、3本塁打と持ち前の打力でアピール。8月には月間3度のサヨナラ打を放った。左腕・齋藤綱記投手は28登板で10ホールド。防御率0.81と出色の成績を残している。

 7月4日には巨人・石川慎吾外野手とロッテ・小沼健太投手がトレード。石川慎は打率.342と精彩を放つ。7月20日に成立した西武・川越誠司外野手と中日・高松渡内野手のトレードは川越が18試合、高松はまだ1軍出場機会がない。

 7月28日には、DeNA阪口皓亮投手とヤクルト西浦直亨内野手のトレードが発表。阪口は13登板で防御率3.31。西浦は13試合で打率.111に終わっている。5件のトレードの内、“Win-Win”になったのは日本ハムと中日の2対2だろう。4人全員が新天地で存在感を発揮。どちらも最下位に低迷しているが、トレードの理想的な形だったと言えそうだ。

(Full-Count編集部)

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