ジャッジ加速で浮彫り…大谷翔平への“徹底した逃げ” トラウト不在でボンズ級の出塁率

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

トラウト離脱前は85試合で4敬遠、離脱後は50試合で17敬遠と急増している

 エンゼルスの大谷翔平投手が、後半戦でなかなか勝負してもらえなかった状況に、再び注目が集まっている。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、22日(日本時間23日)のダイヤモンドバックス戦で3打席連発を放つなど、ここに来て急加速。真っ向勝負を挑まれているが、大谷との違いを検証したい。

 わかりやすい敬遠の数で比較してみると、大谷は599打席で21個、ジャッジは436打席で7個と差は顕著だ。一方、大谷の成績をマイク・トラウト外野手の離脱前後に分けると、大きな違いがある。トラウトが負傷した7月3日(同4日)までは85試合で打率.304、出塁率.390、4敬遠とあまり避けられていない。

 ところが7月4日(同5日)以降の50試合では打率.306、出塁率.452、17敬遠と急増しているのがわかる。特にボールゾーンスイング率「O-Swing%」は、トラウト離脱前の「33.2%」と離脱後の「33.6%」でほぼ同じ。これによって、ボール球に手を出さなくなったために四球が増えたわけではないのがわかる。

 高い出塁率の代表格と言えば、2001年にシーズン73本塁打を放ったバリー・ボンズだ。しかし、その後は勝負を避けられる場面が増え、1度も50本塁打以上を記録できていない。ボンズのメジャー22年間での通算出塁率は.444。トラウト離脱後に大谷がマークした.452と近い数字となっている。

(Full-Count編集部)

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