大谷翔平のMVPに異議「何が起きても驚かない」 元ライバルが同僚の“爆発力”を力説
セミエンは2019、2021年のMVP投票で3位に、レンジャーズは「特別な1年だ」
■エンゼルス ー レンジャーズ(日本時間27日・アナハイム)
レンジャーズのマーカス・セミエン内野手は26日(日本時間27日)、エンゼルス・大谷翔平投手の2年ぶりMVP受賞に待ったをかけた。MVPを争う同僚のコーリー・シーガー内野手について、「まだ1週間残っているから予想するのは難しい。今までコーリーは短期間に5、6本打ったことがあるからね。何が起きても驚かないよ」と同僚の“爆発力”を期待した。
6月から3か月連続でOPS1.000を超えたシーガーなら逆転MVPだってあるぞ。切り込み隊長でチームリーダーのセミエンは「MVP大谷」の風潮に黙っていられなかったようだ。2015年から2020年まではアスレチックスにも所属。ずっと同じ地区で戦ってきた大谷の今季の進化を感じ取っている。
「MVPを獲得した2021年を思い出させる活躍だ。今は広角にパワーのある打球を飛ばすことができて、ミートしながら、強いスイングができていた。彼の飛距離は、多くの選手を上回る。本当に素晴らしい1年を過ごした。怪我をしてしまったことは残念だけど、今までにない力強いスイングをしていた」
投手・大谷とは通算20打数4安打の打率.200、打点なし、6三振。「いつもバトルになる。オオタニと対戦できることは楽しいから早く戻ってきてくれることを願っている。自分のベストを引き出してくれる選手だからね。いい状態で戻ってきて欲しいよ」と二刀流復活を心待ちにした。
地区首位を走るレンジャーズは7年ぶりの地区優勝へ突き進んでいる。「1年を通して打線は素晴らしい。サード、ショート、セカンド、キャッチャー、ライトと5人がオールスターで先発出場した。特別な1年だ。終盤になってもフルメンバーで臨めることはいいことだ」。2019年、大谷がMVPを受賞した2021年とMVP投票で3位に入った33歳は、その言葉に力を込めた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)