巨人契約解除からの大覚醒 大谷翔平を猛追の30歳…一時消息不明“お騒がせ”の過去

日本人初の本塁打王に近づく大谷を猛追するレンジャーズのガルシア
■マリナーズ 3ー2 レンジャーズ(日本時間29日・シアトル)
右肘靱帯の手術で今季終了となったエンゼルスの大谷翔平投手だが、リーグ最多44本塁打を放っており、日本人初となる本塁打王獲得が近づいている。それを猛追しているのがレンジャーズのアドリス・ガルシア外野手だ。28日(日本時間29日)の敵地・マリナーズ戦で39号ソロを放ち、これでリーグ単独2位に浮上。実はNPBの経験もあり、メジャーデビューは大谷と同じ年という因縁も持っている。
キューバ出身のガルシアは、2011年に国内リーグでデビューし、キューバ代表としても活躍。その実績を引っ提げて2016年に巨人に加入したものの、1軍出場はわずか4試合、7打数無安打3三振の成績にとどまり、8月中旬には契約解除となった。その後、キューバに帰国する途中にフランスで消息を絶ち、亡命。2017年2月にカージナルスとマイナー契約を結び、大谷と同じ2018年にメジャーデビューを果たした。ちなみに、兄のアドニス・ガルシアもブレーブスなどでプレーしたメジャーリーガーだ。
2019年オフにトレードでレンジャーズに移籍してから徐々に力をつけ、2021年には149試合に出場し31本塁打、2022年には156試合で27本塁打を放って覚醒。持ち前の肩の強さを生かした補殺も見応えがあり、これまでにもハイライトシーンを飾ってきた。そして今季、ア・リーグ西地区首位を走るチームにおいて打線の中軸として打棒を振るっている。大谷とデビュー同期、そして今は“ライバル”となった30歳外野手の、残り3試合のバットから目が離せない。
(Full-Count編集部)
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