2度目の戦力外も…他球団なら大活躍? 「0.67」の好投見せた“絶滅危惧種”右腕

オリックス・中川颯【写真:荒川祐史】
オリックス・中川颯【写真:荒川祐史】

オリックスから2度目の戦力外を受けた中川颯

 2軍で好成績を残していた“絶滅危惧種”が2度目の戦力外通告を受けた。球界でも希少なアンダースロー右腕の中川颯投手は5日、オリックスから来季の契約を結ばないことを通達された。今季ファームでは、21試合で32回2/3を投げて0勝1敗、防御率1.38と好投を見せていたが、他球団で活躍の道を探ることになる。

 中川颯は、桐光学園高、立大を経て2020年ドラフト4位でオリックスに入団。2021年に1試合に登板も、以降は1軍登板がなかった。同年は2軍で41試合に登板し、防御率1.13をマーク。しかし翌年は6試合の登板に終わり、オフに戦力外となった。

 今季は育成選手として再スタートし、1イニングあたりに何人の出塁を許したかを表すWHIPでは、2軍で30イニング以上を投げた投手の中では3位の「0.67」をマークした。奪三振割合のK%も同8位の「29.1%」と高い。守備から独立した投手の失点率を推定、評価する指標tRAでも同4位の1.90と、軒並み高数値を叩き出している。

 データを見てみるとフライ割合が59.7%と高く、広い球場と相性がよさそうだ。オリックスでは投手陣の層が厚いため、なかなか機会に恵まれなかったが、他球団に移籍すれば、貴重な戦力として化けるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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