阪神・佐藤輝明が示す“3年目の進化” 覚醒の9・10月…弱点克服を表す「23.0」

阪神・佐藤輝明【写真:矢口亨】
阪神・佐藤輝明【写真:矢口亨】

佐藤輝は直球に対する得点貢献を示す指標でリーグ2位の「23.0」

 18年ぶりにセ・リーグ優勝を飾った阪神で、3年目の佐藤輝明内野手が存在感を示した。三塁に定着して132試合で打率.263(リーグ17位)、24本塁打(4位タイ)、92打点(3位)をマーク。6月下旬に2軍落ちを経験するなど序盤は苦しんだが、後半に力を発揮した。セイバーメトリクスの観点から野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを見ても、進化が伺える。

 佐藤輝のシーズン終盤の打棒はすさまじかった。9・10月は26試合で打率.356(101打数36安打)、9本塁打、29打点。優勝に大きく貢献した。

 シーズンを通して見てみると、勝負強さが光った。選手がどれだけ勝利期待値を増減させたかによって貢献度を評価する指標「WPA」はリーグ3位の4.02。どれだけ得点期待値を増減させたかによって貢献度を評価する指標「RE24」、RE24で求めた得点期待値の増減の合計を勝利に換算した指標「REW」でリーグ1位の数値を示している。

 通常と比べて重要な局面でどれだけ働いたかを示す「Clutch」は1.27で2位だった。平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりも、どれだけその選手が得点を増やしたかを示す指標「wRAA」も31.9で6位。勝負強い打撃でチームに得点をもたらしたことが分かる。

 弱点も克服しつつある。直球に対する得点貢献を示す指標「wFA」で、佐藤輝はリーグ2位の「23.0」を記録した。この2年間は-6.3、11.9。ツーシームに対する同様の指標「wFT」は今季リーグ1位の「6.3」で、ストレート系への対応力が増している。

 24発は自己最多タイで、92打点、OPS.837はキャリアハイ。2軍落ちを乗り越えて躍進を遂げる24歳は、クライマックスシリーズでもカギを握る存在になりそうだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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