ジャッジがヤ軍に意見「間違っている」 大砲復活へ…苦しむ482億円男の起用法

ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)とジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)とジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

打率1割台に終わったスタントン…起用法にも一因が?

 ヤンキースは今季、82勝80敗と勝ち越したものの、強豪ひしめくア・リーグ東地区で4位に終わった。主軸を担ったジャンカルロ・スタントン外野手は、今季は101試合で打率.191、24本塁打60打点、OPS.695と、物足りない成績。プレーオフ進出を逃したとして“やり玉”に挙げられているが、チームのキャプテンであるアーロン・ジャッジ外野手は「スタントンの起用法を間違えている」と米メディアに明かした。

 スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、「ヤンキース最大の弱点に今オフどう対処すべきか」との記事を掲載。スタントンについては「カルロス・ロドンのヤンキースデビューがここまで酷くなければ、今季、ジャンカルロ・スタントンはニューヨーク・ヤンキースで最も期待外れの選手になっていたかもしれない。彼はまた負傷し、101試合にしか出場しなかった」と評価した。

 2014年オフにマーリンズと結んだ13年総額3億2500万ドル(約482億8900万円)という巨額契約のもとでプレーするスタントンは、4月半ばから太もも裏を痛め1か月半の欠場。復帰後は足をかばうように、全力疾走が出来ず、走塁死となる場面も目立った。

 2021年に打率.273、35本塁打を記録するも、徐々に成績は下降している。しかし同僚のジャッジは、「40、50本塁打を打てる力がまだ残っている」と復活を信じており「ヤンキースはスタントンの起用法を間違えている」と私見を展開した。

 今季のスタントンはDHでの出場が65試合、外野での出場が33試合、代打が3試合だった。怪我の影響もあるが、ヤンキース加入後はDHでの出場がメインとなっている。ジャッジは「(DHで)ベンチに座っているだけの状態から打つのは大変なことなんだ。もう少し外野で使う方法を見つけて、動き続けることができれば、助けになると思う」と語ったという。

 スタントンは持ち前の怪力は衰えておらず、今季の打球の平均速度は両リーグ8位で、最速の打球は119.5マイル(約192.3)キロ。全体2位となっている。米メディアや熱烈なヤンキースファンから厳しい声が上がる中、復活することはできるだろうか。

(Full-Count編集部)

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