2018年ドラフト「最下位指名」が“最強” 29戦無失点の26歳…侍ジャパン2人の下剋上

日本ハム・福田俊、巨人・戸郷翔征、阪神・湯浅京己(左から)【写真:矢口亨、中戸川知世】
日本ハム・福田俊、巨人・戸郷翔征、阪神・湯浅京己(左から)【写真:矢口亨、中戸川知世】

日本ハムの福田俊は、29試合に登板し驚異の防御率0.00でシーズンを終えた

 日本ハムの福田俊投手は、今季29試合に登板し、驚異の防御率0.00でシーズンを終えた。2018年ドラフト7位で入団し、プロ5年目にして結果を残した。この年に指名された選手たちを見ると、WBCにも出場した巨人の戸郷翔征投手や阪神の湯浅京己投手ら、「最下位指名」からの成り上がりが多いことがわかる。

 北海道・札幌出身の福田は、星槎道都大を経て、2018年ドラフト7位で地元の日本ハムから指名。2020年に30試合に登板して防御率3.26をマークしたが、2021年は5試合、2022年は13試合の登板にとどまった。しかし今季は、宮西尚生投手の球団記録に並ぶ29試合連続無失点に並び、無失点でシーズンを終えた。

 戸郷は巨人6位、湯浅は阪神6位とともに最下位指名だったが、3月に行われたWBCでは、侍ジャパンの世界一に貢献した。戸郷はシーズンでも24試合に先発して12勝5敗、防御率2.38とエース級の好成績。湯浅は守護神として開幕を迎えたが、故障もあって15登板で防御率4.40。来季の復活に期待がかかる。

 楽天の鈴木翔天投手は、飛躍の1年になった。2018年ドラフト8位と最下位指名ながら、2022年には38試合に登板してプロ初勝利。さらに今季は61登板で1勝1敗22ホールド、防御率3.30と活躍した。オリックスの中川圭太内野手は、東洋大から7位指名。2022年に主力に定着し、今季は自己最多の12本塁打を放った。

 西武の佐藤龍世内野手は紆余曲折を経て、飛躍のきっかけを掴んだ。2018年ドラフト7位で入団したが、2021年途中に日本ハムにトレード移籍。しかし、2022年は37試合で打率.115、OPS.341と結果を残せなかった。昨オフにトレードで西武に復帰すると、今季は91試合で打率.263、3本塁打、OPS.768と急成長。特に出塁率.390はリーグトップクラスで、来季は規定打席を目指していきたい。

(Full-Count編集部)

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