上位のほうが“苦戦”の不思議 失う実戦感覚…日程に批判の嵐「議論は避けられない」

レンジャーズに連敗を喫したオリオールズ【写真:Getty Images】
レンジャーズに連敗を喫したオリオールズ【写真:Getty Images】

今季101勝のオリオールズ、100勝のドジャースが連敗スタート

 メジャーリーグで現在開催中のプレーオフで、“異変”が起きている。高勝率地区優勝を飾った球団の多くが苦戦。ア・リーグ東地区王者のオリオールズ、ナ・リーグ西地区王者のドジャースがともに地区シリーズで連敗スタート。米敏腕記者は試合間隔が空きすぎていることを問題視している。

 日本時間10日終了時点で、今季メジャー最多の104勝を挙げたブレーブスはフィリーズと1勝1敗。同101勝のオリオールズと同100勝のドジャースは2連敗と、いきまりつまずいた。ブレーブスは101勝を挙げた昨年も地区シリーズで敗れている。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏は「上位シードがアドバンテージを失う中、プレーオフの形式は変更が必要なのか?」とする記事の中で、ブレーブスに言及。「2年連続で地区シリーズで敗退した場合は、昨季導入されたポストシーズン形式の公平性について議論が巻き起こることは避けられないだろう。この問題に関して、容易に解決策を見つけるのは困難だ」と述べた。

 ローゼンタール氏が指摘するのは日程問題。両リーグの高勝率2球団は地区シリーズから登場するため、レギュラーシーズンから間隔が空く。ローゼンタール氏は「MLBはプレーオフで新システムを導入する際にあらゆる要素を考慮したと信じていた。しかし3試合制のワイルドカードシリーズの導入により、(高勝率でシードされたチームには)5日間の休みが生じることになった。このような長さの休みは行きすぎの可能性があるかもしれない」と語る。

 さらに「5日間の休みはオールスターブレークよりも長く、毎日のように行われるスポーツとしては異常な長さと言える」とも。「2年間のサンプルでは、適切な結論を出すのは難しい」とした上で、プレーオフの形式が精査される必要はあると述べている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY