「307」「285」打撃タイトル“最低続出” HR王は記録祭り…顕著に現れた投高打低

ソフトバンク・近藤健介、オリックス・頓宮裕真、阪神・中野拓夢(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】
ソフトバンク・近藤健介、オリックス・頓宮裕真、阪神・中野拓夢(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】

首位打者の打率.309はパ・リーグ史上最低、本塁打王の26発は63年ぶり

 パ・リーグは10日、レギュラーシーズン全日程が終了し、タイトルが確定した。首位打者は、打率.307でオリックスの頓宮裕真捕手。本塁打王は、ソフトバンクの近藤健介外野手、楽天の浅村栄斗内野手、ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手が26本で分け合った。どちらも投高打低を象徴する記録となった。

 頓宮はプロ5年目で自身初の規定打席に到達し、打率.307をマーク。左足指の疲労骨折で9月13日を最後に欠場となったが、2位の近藤に「.004」の僅差で競り勝った。パ・リーグの首位打者では、1976年の吉岡悟(太平洋)の打率.309が最も低かったが、47年ぶりに更新して2リーグ制以降では最低となった。

 また、本塁打王が26本以下でフィニッシュしたのも、1960年の藤本勝巳(阪神・22本)以来、63年ぶりとなった。パ・リーグに絞ると、1959年の山内和弘(大毎・25本)までさかのぼる。さらに、近藤、浅村、ポランコと3選手が本塁打王を分け合ったのは、両リーグを通じて史上初の珍記録となっている。

 セ・リーグを見ても、最多安打でレアな記録が生まれている。DeNAの牧秀悟内野手と阪神の中野拓夢内野手が164安打で分け合ったが、中野の打率.285がこれまでの最低を記録した。しかも、2022年の岡林勇希外野手(中日)の打率.291と、2年連続の更新。近年の投高打低を象徴する個人タイトルになった。

【写真】隆々とした背中…HR王もうなづける、ロッテ・ポランコのムキムキボディ

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