対戦成績は互角も…ロッテ勝ち取った“地の利” 鷹は逆襲なるか、熱戦必至のパCS

ロッテ・吉井理人監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・吉井理人監督【写真:荒川祐史】

対戦成績は12勝12敗1分と互角も、ZOZOマリンでロッテは8勝4敗1分

「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージは14日、ZOZOマリンで2位・ロッテと3位・ソフトバンクが激突する。レギュラーシーズン最終戦で本拠地開催を勝ち取ったロッテがソフトバンクを迎え撃つ。両チームの対戦成績は12勝12敗1分。ロッテはZOZOマリンで2度のカード3連勝があり、ソフトバンクもPayPayドームで開幕3連勝するなど、互いにホームで強さを発揮し、勝敗の数が拮抗した。

 4月の対戦を振り返ると、21日からの3連戦でロッテがスイープを決めた。21日は佐々木朗希投手が7回3安打、毎回の8奪三振と鷹打線を圧倒した。22日は3投手による完封リレー。23日は10安打6得点と奮闘し、チームは単独首位に浮上した。

 5月は4試合を戦いソフトバンクの2勝1敗1分。6月は交流戦のため対戦がなかった。約2か月ぶりの激突となった球宴明け最初のカードは、両者の明暗がくっきりと分かれる結果になった。

 7月22日は10安打5得点でロッテが勝利。23日も延長10回に安田尚憲内野手がサヨナラ適時打。横山陸人投手がプロ初勝利を挙げ、投打で若手が躍動した。24日は、ソフトバンク1点リードの9回にドラマが待っていた。2死一塁の場面で、代打・角中勝也選手が劇的なサヨナラ2ラン。ベテランの大仕事で、同一カード3連勝を飾った。

 8月もロッテが2勝1敗で勝ち越して迎えた9月。上位争いが佳境に入る中、ソフトバンクが意地を見せた。21日は先発の有原航平投手が7回5安打2失点の力投で9勝目。24日は初回から打者一巡で5得点、徐々に追い上げられるも1点差で逃げ切った。25日は和田毅投手が5回1失点。打線は高卒3年目の井上朋也内野手に初アーチが出るなど、11安打10得点で完勝した。

 ロッテは今季ホーム42勝28敗1分、ZOZOマリンでのソフトバンク戦に限っても8勝4敗1分と勝ち越している。短期決戦でもファンの大声援を背に受けて、地の利を活かせるか。ソフトバンクは「鬼門」で勝利を手繰り寄せられるか。レギュラーシーズン最終盤で見せた熱戦を超える名勝負に期待したい。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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