野球以外で身を滅ぼす悲劇… 夢に終わった田中将大とのWエース、ゴタゴタ続くヤ軍右腕

ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン【写真:ロイター】
ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン【写真:ロイター】

ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手は2019年に.818で両リーグ勝率トップ

 ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手の“足踏み状態”に米メディアが嘆いている。地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」のゲーリー・フィリップス記者は今季6月中に「またも失望させられた」と報じていた。

 6月22日(日本時間23日)のマリナーズ戦に先発登板するも3回1/3を8安打10失点、4被本塁打で5敗目を喫していた。2019年に両リーグ通じて、勝率トップ(.818)の成績を残していたが、その後は伸び悩んだ。

 6月28日(同29日)のアスレチックス戦で、メジャー史上24人目の完全試合を達成。2012年8月15日にマリナーズのフェリックス・ヘルナンデスが成し遂げて以来11年ぶりの快挙を達成した。しかし、シーズンを通しては20試合に登板して5勝7敗、防御率4.56と、思うような成績を残すことができなかった。

 2020年にはDV違反、今季はアルコール依存症でシーズンが終了するなど、私生活の問題が響いている。米ニューヨーク・ポスト紙のライアン・グラスピゲル記者とザック・ブラジラー記者は8月4日(同5日)に「ヘルマンはクラブハウスで(感情を)爆発させた際にテレビを破壊しヤンキースのアーロン・ブーン監督に立ち向かっていった末に、アルコール(に関する)治療を受けた」と報じた。

 複数の報道によれば、ヘルマンは8月1日(同2日)クラブハウスでヤンキースの複数のメンバーと対立を起こし、ソファーをひっくり返してテレビも破壊した末にアルコール依存症の治療を受けた。ニューヨーク放送局「SNY」によれば「(騒動の)目撃者はヘルマンはアルコールの影響下にあり感情をコントロールできていないように見えたと断定した」とされている。

 2019年には田中将大(現楽天)もヤンキースで11勝9敗の活躍を見せた。この時、ヘルマンは両リーグ通じて、勝率トップ(.818)だったが、その後エースには成長できなかった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY