就職活動する大学生も積極的に質問 インタビュー&ライティング講座が開講

スポーツの現場で取材する上で大切なことは何かを考える【写真・編集部】
スポーツの現場で取材する上で大切なことは何かを考える【写真・編集部】

スポーツ選手インタビューに特化、取材に行く前に持ってほしい意識とは?

 Full-Countと首都圏最大のカルチャーセンター「よみうりカルチャー」が開催する「スポーツ選手インタビュー型 組織で活躍するライティング講座」がこのほど開講。Full-Count・楢崎豊編集長が、“未来”の編集者、メディア志望の大学生らを対象に1時間30分、対面とオンライン併用で、講義を行った。書き手に必要なこととして、取材対象者に敬意を持つことをはじめ、取材するまでの準備の大切を伝えた。

 Full-Countなど株式会社Creative2が運営するメディアでは多くのスポーツ選手、文化人らをインタビューをしている。その際、書き手に必ず行ってほしいこととして、楢崎編集長は「取材対象者をリスペクトすることを忘れないでほしい」と伝えた。

 リスペクトをどのように形にするかは、人それぞれ。取材まで準備をする中で、相手の経歴を細かく把握をすることや、名前の読み方が自分の認識と合っているかなどは最低限の“礼儀”。過去の文献や映像作品などにも目を通し、メモをしておくのも有効だ。そこで自分が感じたことを質問にすることで、インタビュー内容の濃さは変わってくる。

 調べればわかることを一から聞かれ「あれは困りますね」とスポーツ選手や関係者から耳にすることも多い。そのあたりの意識がメディア全体で希薄になっていると感じている。「自分がなぜその選手を取材をしたいのか、思いが伝われば、いいインタビュー、記事になる」と書く技術よりも大切だと思いを込めた。

 参加者には就職活動を控えていたり、将来のビジョンを明確にしたいという大学生の姿もあった。フリーライターとしてスポーツの世界に飛び込みたいという学生には、2014年6月12日に急性白血病でこの世を去った名スポーツライター・永谷脩氏から楢崎編集長が学生時代から教わった言葉、苦労や感じていたやりがい、生き様などを伝えた。将来の選択をする一つのきっかけになることを願った。

 本講座は月に1回、よみうりカルチャー錦糸町校で対面、オンライン講座では全国からZOOMで参加が可能になっている。途中入構や、1回の体験受講も可能。申し込み後、アーカイブは2週間、視聴可能となっている。次回は11月13日に予定されている。

■詳細と申し込みはこちら
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スポーツ選手インタビュー型 組織で活躍するライティング講座
https://www.ync.ne.jp/kinshicho/kouza/202310-01990003.htm

■記事(講座紹介)
https://full-count.jp/2023/09/13/post1443120/

(Full-Count編集部)

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