在籍3年で18人が戦力外通告 タイトルホルダー誕生の裏で…厳しきプロの世界

オリックス・山下舜平大(左)と阪神・村上頌樹【写真:荒川祐史】
オリックス・山下舜平大(左)と阪神・村上頌樹【写真:荒川祐史】

ロッテ河村は1年目に4勝も今季登板なし、オリ育成右腕は2年連続で通告

 プロ野球の第1次戦力外通告期間は13日に終了。計99選手に通告がなされた。その中には3年前の2020年ドラフトで指名された選手も18人(支配下6人・育成12人)いる。打点王を獲得したDeNA牧秀悟内野手、最優秀防御率の阪神・村上頌樹投手ら飛躍を遂げた選手も多く、3年という月日の中で、明暗がくっきり分かれてしまった。

 18年ぶり優勝を遂げた阪神にとって2020年ドラフトは大豊作。佐藤輝明内野手、伊藤将司投手、村上、中野拓夢内野手、石井大智投手と、5選手が1軍で活躍して優勝に貢献した。牧は3月のWBCで日本代表の金メダル獲得に貢献し、シーズンではタイトルを獲得。高卒選手でも、やはりWBC戦士の中日・高橋宏斗投手が規定投球回に達した。オリックス・山下舜平大投手は9勝を挙げ、新人王候補に挙げられている。

 一方でロッテは4人(支配下3人)に戦力外通告がなされた。4位の河村説人投手は2021年に20登板で4勝も、今季は登板機会がなかった。東海大相模時代に注目されたスラッガー、西川僚祐外野手(5位)は3年間1軍機会なし。佐藤奨真投手(育成4位)は昨年支配下に昇格し11登板で2勝も、今季は1軍登板がなかった。

 オリックスの佐野如一外野手(育成5位)は1年目の開幕直前に支配下に。1年目は10試合、昨年は2試合出場も今季は出場なしに終わった。DeNA池谷蒼大投手(5位)は1、2年目はそれぞれ6登板も、今季はやはり1軍登板機会に恵まれなかった。

 西武の佐々木健投手(2位)は、昨季37登板で3勝0敗5ホールド。今季は21登板で防御率0.87と好結果を残していたが、8月に左肘を手術した。育成契約を結ぶとみられる。オリックスの中川颯投手は立大からドラフト4位入団。昨季戦力外となり育成契約を結んだが、2年連続で通告を受けた。希少な下手投げを獲得する球団は現れるか。

(Full-Count編集部)

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