30発元同僚も驚愕…藤浪晋太郎“覚醒”の転機 「大きな違いを感じた」進化のワケ

アスレチックスとオリオールズに在籍した藤浪晋太郎【写真:ロイター】
アスレチックスとオリオールズに在籍した藤浪晋太郎【写真:ロイター】

今季30発のルッカー「先発から中継ぎに転向した時、大きな違いを感じた」

 オリオールズの藤浪晋太郎投手は、メジャー1年目で64試合に登板した。防御率は7.18だったが、7月の移籍後は30登板で2勝0敗、防御率4.85の成績を残した。アスレチックスで同僚だった今季30発のブレント・ルッカーは「リーグ全体で見ても衝撃的な球と言えるレベルだ」と絶賛した。

 元マイナーリーガーのライアン・リプケン氏が司会を務めるポッドキャスト番組「ライアン・リプケン・ショー」。司会のブラッド・スミス氏が「私達はフジナミのファンです。103マイル(約165.8キロ)の速球を投げられると、どこのコースを通過しても打つことは難しいです」と称えた。

 リプケン氏が「フジ(の復活)は何が要因だと思いますか? 評価を高めたことですか? それとも米国に慣れたことですか? 彼がストライクゾーンに投げ込むと、打つことは不可能です」と“覚醒”の理由を探ると、ルッカーは「95マイル(約152.9キロ)のスプリットを投げ、101マイル(約162.5キロ)の速球を投げ、カットボールも92マイル(約148キロ)で投げることはクレイジーだ」と驚きを隠せない様子。

 さらに「先発から中継ぎに転向した時、私達は(藤浪に)大きな違いを感じた。少しだけ制球が良くなったし、ストライクが増えた。転向してからトレードされるまで1か月半くらいあったけど、素晴らしい活躍だった」と“転機”となったと見ている。

 スミス氏から「先発の方がプレッシャーを感じていたのではないでしょうか?」と聞かれたルッカーは「そうかもね。私は投手じゃないから断言はできないが、先発だったら5、6、7回投げないといけない。8回にセットアッパーとして起用されたら、全力で15球投げるだけだから、ストライクを投げやすい安定感のあるフォームを手に入れたのかもしれない」と分析した。

 環境への適応などももちろんあっただろうが、藤浪の救援転向は、同僚も驚くほどの“副産物”を生んだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY