5人が戦力外…6年で結果出た「若手発掘の場」 スター誕生も、稲葉ジャパンの“明暗”

ソフトバンク・上林誠知、近藤健介、DeNA・今永昇太、広島・薮田和樹【写真:荒川祐史、加治屋友輝】
ソフトバンク・上林誠知、近藤健介、DeNA・今永昇太、広島・薮田和樹【写真:荒川祐史、加治屋友輝】

「アジアプロ野球チャンピオンシップ」前回大会のメンバーで5人が戦力外

 井端弘和新監督が就任した野球日本代表「侍ジャパン」は、11月に開催される「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」に臨む。主に24歳以下または入団3年目以内で構成されるため、未来のスターの発掘の場にもなる。稲葉篤紀監督の下、2017年に行われた前回大会のメンバーでは、順調に階段を登った選手もいれば、すでに球界を去った選手も。6年前の若手たちの今を見ていきたい。

 DeNAの山崎康晃投手と今永昇太投手は、球界を代表する投手に成長した。山崎は大会前の2015年に新人王に輝くなどすでに実績はあったが、大会後の2018、2019年に2年連続で最多セーブに輝いた。苦しんだシーズンもあったが東京五輪の金メダルにも貢献している。今永は今年3月のWBCでも活躍すると、今季は最多奪三振のタイトル獲得。一躍メジャーからも注目を集める存在になった。

 捕手登録で選ばれていたのは、ソフトバンクの近藤健介外野手(当時は日本ハム)。2017年は打率.413を記録して大きな注目を集めたが、腰の故障もあって規定打席には大きく届かなかった。新天地に移籍した今季は、WBCでの世界一に貢献すると、本塁打王と打点王の2冠に輝いている。野手陣では、西武の源田壮亮内野手、日本ハムの松本剛外野手らも、その後も好成績を残している。

 一方、広島の薮田和樹投手とソフトバンクの上林誠知外野手は、今オフに戦力外通告を受けた。薮田は2017年には15勝3敗、防御率2.58の好成績で連覇に貢献したが、その後の6年でわずか4勝。上林は昨年5月に右アキレス腱を断裂し、今季は56試合の出場にとどまった。野田昇吾投手は2020年、多和田真三郎投手と石崎剛投手は2021年に戦力外となり、すでに第2の人生をスタートさせている。

(Full-Count編集部)

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