広島1年で退団も…逆輸入で稼いだ3億円 防御率7.29で戦力外も、FA直前で証明した底力

今オフにFAとなるドジャースのライアン・ブレイシア【写真:ロイター】
今オフにFAとなるドジャースのライアン・ブレイシア【写真:ロイター】

ブレイシアはドジャースに移籍後の防御率0.70、最高の状態でFAになった

 ドジャースのライアン・ブレイシア投手は、今オフにFAを迎える。2017年に広島で1年間プレーした後は、翌2018年にレッドソックスで見事にブレークに成功。その後は、不安定な投球を続けた時期もあったものの、しぶとくメジャーに生き残り、今夏にドジャースに移籍すると39登板で防御率0.70と強烈な再ブレーク。36歳のベテラン救援右腕は、どのような評価を得るのだろうか。

 メジャーでは7登板の実績ながら、広島では26試合に登板して防御率3.00の成績を残した。しかし、黄金期を迎えていたチームで勝ちパターンを担うまでにはいたらず、1年で退団となった。その後、レッドソックスとのマイナー契約から34試合に登板し、防御率1.60、10ホールドと活躍。世界一にも貢献した。

 昨季は68試合に登板したものの防御率5.78に終わると、今季は20登板で防御率7.29と乱調で、5月にはDFA(事実上の戦力外)になってしまう。しかし、6月にドジャースとマイナー契約を結ぶと、すぐにメジャー昇格を果たして39登板で防御率0.70。WHIPも0.72と復活どころかキャリア最高の状態でFAになった。

 ここ2年間の年俸は、昨年が140万ドル(約2億900万円)、今年が200万ドル(約2億9900万円)とメジャーでは格安の部類に入る。一方、FAになっている救援投手の中では、ここ2年のWAR(総合的な貢献度)で81人中11位タイの1.6と上位に位置している。36歳の救援投手という通常であれば厳しい査定を受けるはずのブレイシアだが、好成績に対してどのような評価を貰えるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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