元助っ人“奇跡の覚醒”から1年 禁止薬物違反の暗黒時代…遠すぎる億万長者への道

ナショナルズのジョーイ・メネセス【写真:ロイター】
ナショナルズのジョーイ・メネセス【写真:ロイター】

メネセスはメジャー2年目で初の規定クリア、打率.275、13本塁打をマーク

 ナショナルズのジョーイ・メネセス内野手が、メジャー2年目のシーズンを終えた。154試合に出場して初の規定打席をクリアし、打率.275、13本塁打、OPS.722の成績。長打はやや物足りなかったものの、3月にはメキシコ代表としてWBCにも出場しながら、31歳にしてシーズンを完走した意味は大きいだろう。今ではすっかりナショナルズの主軸に定着したが、オールドルーキーならではの苦労もあるのだ。

 メキシコ出身で2011年にブレーブスとマイナー契約したが、紆余曲折の野球人生を歩んだ。2019年にはオリックスでもプレーしたが、29試合の出場で打率.206、4本塁打にとどまると、ドーピング違反が発覚して6月には契約解除となった。しかし、2022年にナショナルズとマイナー契約を結ぶと潮目が変わった。

 30歳のシーズンにして8月に初めてメジャー昇格すると、56試合で打率.324、13本塁打、OPS.930の大暴れ。まさに奇跡のような覚醒だった。しかし、メジャーでの実績はたった2年のため、今季の年俸はメジャーの最低保証額とほぼ同じ72万3300ドル(約1億800万円)。年俸調停は2025年シーズン終了後、FAは2028年終了後とまだまだ先の話になるが、長く活躍できるのか注目される。

(Full-Count編集部)

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