4年で分かれた明暗…戦力外や岐路に立つドラ1も 大卒入団迫る“朗希世代”投手の今

ヤクルト・奥川恭伸、ロッテ・佐々木朗希、阪神・西純矢(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】
ヤクルト・奥川恭伸、ロッテ・佐々木朗希、阪神・西純矢(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】

2023年ドラフトでは“朗希世代”の大学生投手が多数指名される見込み

 26日に行われるドラフト会議を目前に、2球団が1位指名選手を公表した。広島が青学大の常廣羽也斗投手、西武が國學院大の武内夏暉投手。いずれも大学生投手で、2019年に1位指名された佐々木朗希投手(ロッテ)や宮城大弥投手(オリックス)らと同学年になる。いわゆる“朗希世代”といわれる投手たちだが、高卒組では既に戦力外を受け引退した選手もいる。ここでは、高卒でプロ入りした“朗希世代”投手の現在地を検証していく。
 
 2019年のドラフトでは5投手が1位で指名された。佐々木朗や宮城はWBCにも選出されるなどプロ入り後も順調に飛躍している。阪神の西純矢投手は2022年に6勝、今季も5勝を挙げ、18年ぶりリーグ優勝に貢献した。一方でヤクルト・奥川恭伸投手と巨人・堀田賢慎投手は大きな期待を背負うも現在は怪我などに苦しみ、今季1軍では堀田は3登板、奥川は登板なしに終わっている。

 ロッテの4位・横山陸人投手は、サイドスローから繰り出す最速155キロを武器に今季1軍で38登板。11月に行われる「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」のメンバーに選ばれ、侍ジャパン初選出を果たした。

 巨人の4位・井上温大投手は、3年目の昨季1軍デビュー。今季も先発4試合、防御率10.95と1軍の壁に苦しんだが、2軍では防御率0.75と無双状態だった。阪神の3位・及川雅貴投手は今季33登板で7ホールド、防御率2.23と存在感を示し、横山同様に侍ジャパンに選出された。

 オリックスの4位・前佑囲斗投手は、今季1軍デビューし2登板で無失点。2軍で40試合に登板するなど、来季以降が楽しみだ。広島の6位・玉村昇悟投手は9先発で3勝、防御率4.96。床田に続く広島のローテ左腕となれるだろうか。

 一方で厳しい通告を受けた選手もいる。DeNAの7位・浅田将汰投手は、2021年に2軍で5試合に先発するも、1軍登板は叶わぬまま昨オフに現役引退した。広島の3位・鈴木寛人投手も2軍戦登板は1年目の1試合のみで翌2021年オフに戦力外になった。

 西武の6位・井上広輝投手は今季2軍で24登板、防御率4.62。2021年に1軍デビューを果たした右腕は、このオフに戦力外となった。スター街道を駆け上がる選手がいれば、表舞台を去る選手も。4年と言う月日で鮮明なコントラストが描かれている。

(Full-Count編集部)

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