開幕戦でセーブ失敗→雪辱果たし1軍フル帯同 西武ドラ4が糧にした“プロの洗礼”

西武・青山美夏人【写真:矢口亨】
西武・青山美夏人【写真:矢口亨】

ドラフト4位の青山は39登板で0勝1敗、1ホールド、3セーブ、防御率2.96

 松井稼頭央新監督が就任した西武は今季、65勝77敗1分けの5位に終わった。昨年ドラフトで指名した選手たちは躍動したのだろうか。ドラフト1位・蛭間拓哉外野手ら、ルーキーの1年目を振り返る。

 蛭間は開幕をファームで迎えたが、イースタン・リーグで打撃上位に入るほどバッティングで存在感を見せる。6月23日に1軍昇格、同日の楽天戦に「8番・右翼」でスタメンに抜てきされ、同カードでプロ初安打、初ホームランも飛び出した。56試合に出場して打率.232(198打数46安打)、2本塁打、20打点。来季は攻守で精度を上げて、正外野手の座を目指すシーズンとなりそうだ。

 開幕から1軍に帯同し、シーズンを戦い抜いたドラフト4位・青山美夏人投手。チームで4番目に多い39試合に登板し、0勝1敗、1ホールド、3セーブ、防御率2.96の成績を残している。プロ初登板は開幕戦、1点リードの9回。内野ゴロ2つで勝利まであと1死まできたが、オリックス・森友哉捕手に同点ソロを浴びてしまった。デビュー戦からプロの洗礼を浴びたが、松井監督は4月2日に再びセーブシチュエーションで起用。3点リードの9回、安打と四球で走者を背負いながらも後続を打ち取ってうれしいプロ初セーブを挙げた。

 源田壮亮内野手が骨折で離脱した状況で今シーズンの開幕を迎えた西武。その穴を埋めたのが、ドラフト6位・児玉亮涼内野手だ。開幕3戦目に「9番・遊撃」でプロ初出場すると、4月4日に楽天・則本昂大投手からプロ初安打・初打点となる適時二塁打。堅実な守備でもチームをもり立て、源田が復帰する5月下旬まで奮闘した。

 その後はファームでの出場が多くなったが、8月下旬に昇格した後は最終戦まで1軍に帯同。56試合、打率.221(122打数27安打)、8打点、2盗塁でプロ1年目を終えた。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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