戦力外の鷹24歳がフィットしそうな球団 衝撃の「13.7」…好守で“泣き所”埋める?

ソフトバンクから戦力外となった増田珠【写真:藤浦一都】
ソフトバンクから戦力外となった増田珠【写真:藤浦一都】

増田は「辞める選択肢は今のところはない」と現役続行に意欲を示していた

 ソフトバンクは椎野新投手、増田珠内野手と育成3選手に来季の契約を結ばない旨を通告したことを28日に発表した。増田はセイバーメトリクスの指標を駆使して分析などを行う株式会社DELTAのデータで見てみると、2軍では高い数値をたたき出している。高卒6年目24歳がフィットする球団はあるのか――。

 増田は打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価して貢献度を表す指標WARが「3.6」で、200打席以上の野手ではウエスタン・リーグでトップを誇る。さらに守備全般の貢献を示す指標UZRでも、右翼手として2軍全ポジションでトップの「13.7」だった。今季、2軍では右翼が最多の44試合、一塁16試合、左翼8試合、中堅4試合、二塁6試合を守っている。

 そこで各チームの1軍の右翼を見てみると、UZRは中日が「-13.2」で12球団ワースト。ロッテも「-7.7」と苦戦している。また同じ打席数をリーグの平均的な打者が打つ場合に比べてどれだけチームの得点を増減させたかを示す「wRAA」では、西武の「-10.7」とオリックスの「-10.2」が下位となった。

 増田は戦力外通告を受けた際には「野球は大好きなので、辞める選択肢は今のところはない。今辞めると悔いが残る」と現役続行に意欲を示していた。新たな道は開けるのだろうか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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