2軍打点王ら大量戦力外…2年で進む楽天右打者“大刷新” 見えない将来のスラッガー候補

今オフは2軍16発で打点王の和田、2軍7発の正隨が戦力外になった
今季4位に終わり、新たに今江敏晃監督が就任した楽天はこのオフ、右の大砲候補として期待されていた和田恋、正隨優弥両外野手に戦力外を通告した。近年は右打者のスラッガー候補が続々チームを離れる事態になっている。
和田は2013年ドラフトで巨人に2位指名され、2019年途中に楽天へ移籍。今季はイースタン・リーグで打率.289、16本塁打、71打点で打点王を獲得したが、1軍では2試合出場のみだった。正隨は2018年ドラフト6位で広島に入団。現役ドラフトで楽天に移籍し、2軍で打率.280、7本塁打も1軍では1試合出場だった。
昨オフは2015年ドラフト1位で、中距離タイプのオコエ瑠偉外野手が現役ドラフトで巨人に移籍した。慶大で21本塁打を放ち2017年ドラフト2位で入団の岩見雅紀外野手は在籍5年で戦力外となり、現在はアマスカウトを務める。
2013年ドラフト2位で入団した内田靖人内野手は2018年に12本塁打も徐々に出場機会が減少。やはり昨オフに戦力外となり、今季は社会人野球のエイジェックでプレーした。
補強した右打者は、昨季途中にDeNAから加入した伊藤裕季也内野手や阿部寿樹内野手らがいる。伊藤は今季自己最多の87試合に出場して5本塁打、阿部は78試合で4本塁打だった。
近年のドラフトを見ると、将来のスラッガー候補として期待される右打ち野手は2021年1位の吉野創士(昌平高)、3位の前田銀治(三島南)。今年4位のワォーターズ璃海ジュミル(日本ウェルネス沖縄高)、8位の青野拓海(氷見高)らか。
今季のチーム本塁打数はリーグ2位タイの104本も、26発で本塁打王に輝いた浅村栄斗内野手と12発のマイケル・フランコ内野手を除けば、伊藤の5本が右打者で最多だった。今後どのように右のスラッガーを育てていくのか、注目される。
(Full-Count編集部)
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