日本S、阪神が劇的サヨナラで2勝2敗 満塁策も大山が決勝打…同点を許した桐敷は涙

阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】
阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】

8回2死一、三塁のピンチを約4か月半ぶりマウンドの湯浅が1球で切り抜けた

■阪神 4ー3 オリックス(1日・甲子園)

 阪神は1日、甲子園で行われた「SMBC日本シリーズ2023」の第4戦で、オリックスを相手に4-3で劇的なサヨナラ勝利を飾った。敗れれば王手をかけられる重要な一戦は、3-3の同点で9回に突入。最後は大山のサヨナラ打で、2勝2敗のタイに戻した。岡田彰布監督が失策した佐藤輝をイニング途中で交代、約4か月半ぶりの1軍となった湯浅をピンチで投入するなど執念の采配を見せた。

 初回先頭の近本が左前打で出塁すると、続く中野が犠打を成功させ、森下の左翼フェンス直撃の適時二塁打で幸先よく先制した。同点に追いつかれた2回には近本の適時左前打で追加点。5回には1死一、三塁から大山の遊ゴロで併殺が崩れる間に3点目を奪った。

 先発した才木は5回95球を投げ、5安打1失点の粘投。しかし、7回に同点に追いつかれた。先頭の廣岡の打球を三塁の佐藤輝がファンブル。1死二、三塁とピンチを広げると、宗に中前に運ばれて同点の2点適時打となった。続く森に内野安打を許したところで、桐敷から石井に投手交代。岡田監督は、エラーの佐藤輝もイニング途中ながら糸原に交代するという決断を下した。

 8回2死一、三塁のピンチには、6月15日のオリックス戦(甲子園)以来、約4か月半ぶりの1軍マウンドとなる湯浅を送り込んだ。初球から渾身の149キロ直球を低めいっぱいに投じると、中川圭の打球は二塁手のグラブに収まり、甲子園は大歓声に包まれた。

 迎えた9回、1死走者なしから近本が全5打席出塁となる四球を選ぶ。続く中野の打席で2度の暴投に間に三塁まで進むと、オリックスは満塁策に出る。中野と森下を申告敬遠し、前日に最後の打者になった4番の大山との勝負を選択。フルカウントから左前に運ぶと、チームメートから手荒い祝福を受けた。同点を許した桐敷は涙を見せていた。

(Full-Count編集部)

JERAセ・リーグ

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY