山本由伸が緊急ブルペン待機 杉本が「5番・左翼」で復帰…連続日本一へオリが“勝負手”

オリックス・山本由伸【写真:小林靖】
オリックス・山本由伸【写真:小林靖】

山本は第1戦に先発も6回途中10安打7失点でKOされていた

■阪神 ー オリックス(2日・甲子園)

 オリックスは2日、阪神との「SMBC日本シリーズ2023」第5戦(甲子園)で“勝負手”を打った。3年連続で沢村賞に輝いたエースの山本由伸投手をベンチ入りメンバーに登録し、今季初めてブルペン待機させた。またクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで足首を痛めて途中交代した杉本裕太郎外野手が「5番・左翼」で復帰した。

 苦渋の決断だった。山本は10月28日の第1戦に先発登板するも、6回途中10安打7失点で降板。猛虎打線に飲み込まれ、KOされていた。10月18日にはロッテとのCSファイナル・ステージ初戦の先発を託されたが、7回10安打5失点。勝利投手となったものの、本調子とはいかなかった。

 さらに杉本を「5番・左翼」で起用した。杉本は10月21日のロッテとのCS第4戦で左足首を痛めて途中交代。日本シリーズはここまで出番がなかったが、スタメンに名を連ねた。

 第4戦を終えた時点で2勝2敗のタイ。山本は本来なら4日に行われる第6戦の先発登板を託される予定だったが、中嶋聡監督ら首脳陣が勝負に出た。山本が救援登板すれば、日本国内では2018年以来5年ぶり。2年連続の日本一まで、あと2勝。全員野球で、最後まで力を振り絞る。

(Full-Count編集部)

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