“大阪桐蔭OBに激震”甲子園Vの4番ら戦力外3人 中田翔は出場激減…揺れる名門の1年

楽天・正隨優弥、巨人・中田翔、オリオールズ・藤浪晋太郎(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨、ロイター】
楽天・正隨優弥、巨人・中田翔、オリオールズ・藤浪晋太郎(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨、ロイター】

楽天の正隨優弥、巨人の香月一也、西武の仲三河優太が戦力外通告を受けた

 プロ野球に多くのスターを輩出している大阪桐蔭高だが、2023年はOBたちにとって激動の1年となった。藤浪晋太郎投手がメジャーリーグに挑戦して話題を集め、オリックスの森友哉捕手はリーグ優勝に貢献。その一方、今オフには3人が戦力外通告を受けた。大きな変化のあった主な選手たちを見ていきたい。

 OBの現役最年長として引っ張るのは、西武の中村剛也内野手。40歳ながら88試合の出場で打率.258、17本塁打、OPS.819と復活した。楽天の浅村栄斗内野手は、26本塁打で最多本塁打のタイトルを獲得。昨オフに西武からオリックスにFA移籍した森も、110試合で打率.294、18本塁打、OPS.893と実力を証明した。

 2012年に春夏連覇を達成した2投手は、新たな一歩を踏み出した。アスレチックスに入団した藤浪は、7月にオリオールズにトレード移籍。好不調はあったものの計64試合に登板し、いきなり地区優勝も経験した。昨オフにオリックスを戦力外になった澤田圭佑投手は、ロッテと育成契約で再スタート。7月に支配下登録されると17試合で防御率1.08と復活し、1563日ぶりの白星も挙げた。

 また、今オフに岐路を迎える選手も多い。巨人の中田翔内野手は、92試合に出場して打率.255、15本塁打を放ったが不完全燃焼に終わった。後半戦は出場機会を減らし、海外FA権の行使も考えられる。ロッテの江村直也捕手は、プロ13年目で現役引退を決断。通算243試合で打率.147、1本塁打、16打点だった。

 2014年には夏の甲子園優勝に貢献した楽天の正隨優弥外野手と巨人の香月一也内野手、西武の仲三河優太外野手は戦力外通告を受けた。高校時代には4番を務めた正隨は、昨年の現役ドラフトで広島から移籍。わずか2打席の出場に終わっていた。高校通算30本塁打の香月も今季1軍出場なし。仲三河は2020年ドラフト7位で入団したが、1軍出場なしのままわずか3年で戦力外となった。

(Full-Count編集部)

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