今永昇太が持つ千賀級の“武器” 米注目…WBC決勝での3球に「感心させられた」

DeNA・今永昇太【写真:矢口亨】
DeNA・今永昇太【写真:矢口亨】

MLB公式サイトが特集「珍しい左からのスプリッター」

 DeNAは11日、今永昇太投手がポスティングシステムによるメジャー移籍を承認したと発表した。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に野球日本代表「侍ジャパン」の一員として出場した左腕に米メディアも注目。MLB公式サイトは「ショウタ・イマナガを知ろう」というタイトルで特集を組んだ。

 30歳の今永はNPBで3度の2桁勝利を挙げるなど、8年間で64勝50敗、防御率3.18の成績を収めている。今季はWBCでは決勝の米国戦に先発するなど3試合に登板。計6イニングを投げ、7三振を奪った。シーズンではリーグ最多の174奪三振で自身初タイトルを獲得した。

 MLB公式サイトは「日本でトップの先発投手の1人だ。(獲得する)MLBのチームにとっては、貴重な補強になるかもしれない。先発2番手か3番手として投げる可能性がある」と評価。中でもWBC米国戦での2奪三振、特にカージナルスのポール・ゴールドシュミット内野手へ投じた3球に「感心させられた。現ナ・リーグMVPを3球で抑えた」と絶賛した。この試合で今永は2回を2奪三振1失点。初回にゴールドシュミットから空振り三振を奪っている。

 今永が投じる変化球もメジャーでは武器になると同サイトは分析した。スプリットはスタットキャスト社によると、回転数1084rpm(1分間の回転数)で、平均84.1マイル(約125.3キロ)。MLBに移籍した他の日本人投手と比較した場合、「スピード(球速)はオオタニより、センガのお化けフォークの方が近い。スプリットを投げる左腕は、MLBでは多くなく、珍しい左からのスプリッターだ」と説明した。

 今季はオリックス・山本由伸、パドレスFAのブレイク・スネルら投手に有力選手がそろうFA市場。左腕を欲している球団も多い中、今永に“好条件”はもたらされるか。

(Full-Count編集部)

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