DeNAに忍び寄る「32.6%」の危機 バウアー&今永流出なら…待たれる“新星”誕生

DeNA・今永昇太(左)とトレバー・バウアー【写真:荒川祐史】
DeNA・今永昇太(左)とトレバー・バウアー【写真:荒川祐史】

今永&バウアー…今季は2人でチーム先発の約1/3を“消化”した

 DeNAは11日に今永昇太投手のポスティングシステムによるメジャー移籍を承認したと発表した。また、今季途中に加入したトレバー・バウアー投手に関してもメジャー復帰が取り沙汰されている。2人合わせて先発投手の約1/3のイニング数をこなした。両投手が抜けた場合、先発の補強が急務になる。

 今永は今季22先発で7勝4敗、防御率2.80。148回を投げた。バウアーは19先発で10勝4敗、防御率2.76。130回2/3を投げた。合わせて41先発で17勝8敗。278回2/3を投げたことになる。

 今季レギュラーシーズンでDeNA投手陣は計11投手が先発し、総計で854回2/3を投げた。今永、バウアーの2人で、先発陣の約1/3に当たる32.6%を消化していたことになる。2人がともにチームを離れた場合は先発再編が急務になるのは言うまでもないだろう。

 今季は東克樹投手が16勝3敗、防御率1.98の大活躍で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。投球回もチーム最多の172回1/3だった。今永、バウアーと続き、4番目が国内FA権を取得した石田健大投手で118回。大貫晋一投手の76回1/3、浜口遥大投手の67回1/3の順になっている。

 2軍に、来季ローテに割って入る投手はいるのか。今季の成績を見ると2年目右腕の深沢鳳介投手が93回1/3、2年目ドラ1の小園健太投手が83回1/3を投げている。しっかりイニングを消化してくれた両輪がメジャーに流出となれば、こうした若手の台頭や補強が急務になるだろう。1998年を最後に遠ざかる優勝に向けどんな手を打ってくるか注目される。

(Full-Count編集部)

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