6年前の“不可抗力”に恨み節? ついに巡ってきた…悲願の大谷翔平獲りに燃える古豪

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】

2017年時点ではナ・リーグにDH制はなく「彼にDHを提供できなかった」

 米国で過熱する大谷翔平の獲得競争。今オフのメジャーリーグで最大の関心ごとといっても過言ではないが、中地区の名門も6年前の“リベンジ”を果たすために参戦を検討しているという。米メディアが「カブスが、再びオオタニと契約の可能性を模索する予定」として、大谷が2017年オフに米移籍を目指し、カブスと会談した時の様子がジェド・ホイヤー編成本部長のコメントを基に紹介されている。

 スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」にて掲載された記事では、今オフの大谷争奪戦にカブスも参戦する可能性があることを指摘。老舗球団でビッグマーケットを持つカブスが、大谷の加入で世界的なマーケティング戦略を拡大できる可能性があることを無視するわけにはいかないと分析している。

 その中で、2017年オフの大谷との会談の様子をホイヤー編成本部長が語った。多くの準備をして迎え、いい話し合いの場であったことを強調。結果、大谷はエンゼルスを選ぶことになるが「7球団の中から1球団しか選べなかったからね。でも、当時は我々は3年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出し、ワールドシリーズ制覇もした。私たちにとって、物事が本当にうまくいっていた」と、当時を回顧した。

 続けて、「彼(大谷)が米国に来るときは、マウンドでの彼の能力についての疑念は全くなかった」と投手としての評価が高かったことを明かした。打撃面に疑問点がいくつかあった点も認めつつ「上手く対応できることを証明したよね」と、メジャーでのその後の活躍に賛辞を送った。

 カブスの所属するナ・リーグには2017年当時はDH制を採用しておらず、「残念ながら、彼にDHを提供できなかった我々は、大きなハンデを背負っていると思った」と、獲得競争においてマイナス面であったと語った。

 それでも、史上最高の選手となった大谷への関心は揺るがず、「時間を巻き戻してもう一度挑戦できればと思う」と話したホイヤー編成本部長。ナ・リーグでは2022年からDH制を導入して、活躍できる場所は整った。6年越しの悲願成就へ、カブスの動きも注目だ。

(Full-Count編集部)

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