韓国代表は「井の中の蛙」 劇的勝利も失敗した世代交代…強国復活に必要な“経験値”

豪州戦では牽制死でチャンスをつぶす場面も見られた【写真:荒川祐史】
豪州戦では牽制死でチャンスをつぶす場面も見られた【写真:荒川祐史】

豪州に勝利したものの…同点のチャンスを牽制死でつぶす場面も見られた

 24歳以下の世代トップの選手が集まる「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」が16日に開幕し、初戦は韓国が豪州を延長10回タイブレークの末、3-2で下した。劇的勝利に沸いた韓国だが、地元記者の一人は「キム・グァンヒョンらがいた時から、世代交代ができていないです。(今の世代は)経験値がない」と厳しい目を向ける。

 この日、韓国は最速160キロを誇る右腕、ムン・ドンジュ投手が6回途中2失点の好投を見せた。打線が7回まで1点に抑えられるなど苦戦したが、8回2死三塁からキム・ジュウォン内野手が同点適時打。延長10回タイブレークに入り、ノ・シファン内野手のサヨナラ打で試合を決めた。

 劇的サヨナラの素晴らしい試合に思えたが、地元で5年以上KBO(韓国プロ野球)を見る韓国のネットメディアの男性記者は「やっぱり、経験が足りないですね」と話す。この試合、豪州の失策は3つ。何度もミスが続きチャンスが生まれたが、8回まで同点に追いつくことはできず。同点に追いついた後も、キム・ジュウォンが牽制死でチャンスをつぶした。

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、1次ラウンドで敗退。豪州戦では二塁打を放った後に、喜びを表しベースを離れてタッチアウトをされるというボーンヘッドもあった。「やはり国際大会の多くの経験が必要であり、マインド的に改善が必要です」とこの男性記者は話す。

 かつてはキム・グァンヒョン投手、キム・ヒョンス外野手らが君臨し、日本の宿敵としてメダルを競い合った。同記者は「ムン・ドンジュやキム・ジュウォンは韓国では特級の有望株ですが、井の中の蛙。今回のAPBCは成績が重要というよりは国際大会の経験が優先です。経験をたくさん積んで来なければなりません」。いずれ再び日本を脅かす日は来るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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