試合で負けても「悲しくない」 来日は“推し”のため…日本と異なるアイドル級の扱い

東京ドームに上陸したチャイニーズ・タイペイのチアガールたち【写真:荒川祐史】
東京ドームに上陸したチャイニーズ・タイペイのチアガールたち【写真:荒川祐史】

台湾チアに人気殺到…地元からのファン「試合に負けても悲しくない」

「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」が開催されている東京ドームでは日本、韓国、チャイニーズ・タイペイのチアガールがスタンドを彩っている。中でも、チャイニーズ・タイペイのチアは圧倒的な人気を誇り、一部のファンは野球よりもチアを目的に来日している。

 試合中、ファンの視線はグラウンドではなく、三塁内野席前方に作られた特設ステージに向けられていた。台湾から来日したチアたちにくぎ付けで、音楽に合わせて一緒に踊るだけではなく、カメラ撮影をするファンやタオルを掲げるファンの姿も多く見られた。

 台湾プロ野球「中信兄弟」のファンであるツー・ハンファンさんは、台湾・桃園市から来日。本人は「野球がメーンですよ」と笑いながらも、「台湾の人々はチアの雰囲気がとても好きで、試合に負けてもあまり悲しくないです」と話す。

 球場でもいわゆる“推し”を応援するファンのような人も多く存在するという。そのため、各球団はサイン会や写真撮影会などを何度も開催。人気のメンバーは写真集を出すこともある。「それぞれのチアリーダーには独自のファンがいます。チアのためだけに東京に来ている人もいますよ」と明かす。

 コミカルで覚えやすいダンスは地元ファン以外も虜にしている。侍ジャパンのユニホームを着たファンが一緒に踊る姿もあった。楽天モンキーズの球団チア「楽天ガールズ」の林襄(リン・シャン)が大人気を博しているが、“台湾チア”たちははまるでアイドルのような扱いを受けていた。

【実際の様子】チアのカメラ目線に虜になること間違いなし? ミニスカ衣装で踊る台湾チア

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