侍Jを封じた台湾23歳にメジャーも熱視線 NPBにも興味…世界レベルの制球力

台湾代表のグーリン・ルェヤン【写真:荒川祐史】
台湾代表のグーリン・ルェヤン【写真:荒川祐史】

チャイニーズ・タイペイのグーリンにメジャーのスカウトも注目

 東京ドームで行われている「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」には、各国の未来のスターたちを見ようと、日本だけでなくメジャーリーグのスカウトも集結している。とあるア・リーグのスカウトが注目したのはチャイニーズ・タイペイの23歳、グーリン・ルェヤン投手だ。

 17日の野球日本代表「侍ジャパン」戦に先発した右腕は、6回1死で門脇誠内野手(巨人)に二塁打を浴びるまで、無安打無失点の投球を続けた。7回に森下翔太外野手(阪神)に先制ソロを許し、6回2/3で交代したが、被安打3、無四球1失点という好投を見せた。

 同スカウトが注目したのは制球力。最速154キロを計測しながら、ストライク先行で無四球に抑えた。「まだ若いですし、あれだけストライクを投げ込めるのは才能があると言わざるを得ない」と評価する。一方、気になったのは奪三振の少なさ、「カーブも空振りがバンバンとれるかと言ったらそうではない。これからメジャーリーグでやっていくためには、カーブの精度を上げるか、球種を増やしていくことが必要になってくるのではないか」と見解を述べた。

 グーリン本人も試合後、「選手としてはずっと大きな舞台でチャレンジしたいと思います。もちろん日本のプロチームもアメリカの大リーグにも憧れがあります」と将来のメジャー行きに意欲を示してきた。23歳の逸材が、メジャーを驚かせる日が来るのも、そう遠くないかもしれない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

RECOMMEND