スター不在の地方球団の大谷翔平獲り　750億円必須も…米推測“金が金を生む”算盤

Dバックスの地元紙「もし世界一になりたいならオオタニ争奪戦に参戦する必要がある」

　エンゼルスからFAとなっている大谷翔平投手は世界一奪回の“救世主”となるのか。ダイヤモンドバックスの地元紙アリゾナ・セントラルは「もし世界一になりたいならオオタニ争奪戦に参戦する必要がある」と報じた。

　ダイヤモンドバックスはワイルドカードからポストシーズンに進出。ブルワーズ、ドジャース、フィリーズを破り、22年ぶりにワールドシリーズ進出した。レンジャーズに1勝4敗で敗れたものの、新人王のコービン・キャロルらが勢いを見せた。来季の世界一へは……。アリゾナ・セントラル紙は「マイク・ヘーゼンGMには、スター選手の獲得が必須だ」と大物選手の獲得を勧めた。

　昨季開幕時のチーム総年俸は約1億1610万ドル（約172億円）。メジャー21位と低予算で結果を出してきた。「わずかな予算で素晴らしいことをしてきたが、Dバックスを“興味深い競争力のあるチーム”から“自信あふれる強豪”に変えるためには、妥当な金額のそこそこいい選手を集めるだけでは足りない」と呼びかけた。

　同紙が獲得候補に挙げたのはソニー・グレイ（ツインズFA）、ブレイク・スネル（パドレスFA）、コーディ・ベリンジャー（カブスFA）、そして大谷だ。大谷獲得へはメジャー史上最高額、5億ドル（約741億円）を超える大型契約が予想されているが、「ユニホームもチケットもよく売れる」。レギュラーシーズン中のチェイス・フィールドは空席が目立ったが、その助けになると指摘している。

　ランディ・ジョンソン、カート・シリングの大車輪で2001年のワールドシリーズ制覇。ワイルドカードでポストシーズンに進出した2017年もポール・ゴールドシュミットやザック・グリンキー、JD・マルティネスらがいた。「スター選手なしに、一貫して試合に勝つのは難しい。ということで、私からすれば、野球においてはお金を生み、なおかつ試合に勝つためには、お金を使わないといけないように思える」。ニューヨークやロサンゼルスのようなビッグマーケットでなくても……。地元紙の思いは通じるのだろうか。

（Full-Count編集部）