電撃移籍の吉田輝星、復活の鍵握る「3.4」 2軍で迷走も…生かしたい唯一無二の武器

オリックスへのトレード移籍が発表された吉田輝星【写真:荒川祐史】
オリックスへのトレード移籍が発表された吉田輝星【写真:荒川祐史】

今季は1軍登板はわずか3試合…好投手揃うオリックスで復活できるか

 日本ハムとオリックスは24日、吉田輝星投手と黒木優太投手のトレードが成立したと発表した。吉田は昨季、51試合に登板してブレークも、今季は2軍暮らしが続いた。昨年1軍で見せつけた直球の威力は抜群だっただけに、新天地での復活に期待が集まる。

 吉田は昨季、中継ぎを中心に登板数を大きく増やし、2勝3敗5ホールドをマーク。高校時代に甲子園を沸かせた伸びのある直球で、真っ向勝負を挑んだ。セイバーメトリクスの指標を用いてプロ野球のデータ分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、同年のストレードの失点増減を示すwFAは、60イニング以上投げた投手の中では全体31位の3.4をマークしていた。

 今季は先発に再挑戦するも、オープン戦で打ち込まれる場面もあり、4月はボールにも納得がいかず迷走状態だった。今季は1軍では8月に3試合に登板したのみで、ファームで40試合に登板、2勝5敗、防御率4.80だった。2軍では今季から投げだしたカットボールの失点増減は1.3とプラスだったものの、直球は-2.9とマイナス値だった。

 2022年に示したように、1軍で活躍できるポテンシャルは十分にある。好投手揃うオリックスで、輝きを取り戻せるか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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