3年間で衝撃50敗…209億円男の悪夢 球界ワーストだらけ、負け続きでも跳ね上がる金額

ナショナルズのパトリック・コービン【写真:ロイター】
ナショナルズのパトリック・コービン【写真:ロイター】

敗戦数は3年連続でリーグワースト…苦難のシーズンが続くコービン

 ナショナルズのパトリック・コービン投手は、今季リーグワーストとなる15敗(10勝)を喫した。2018年12月にナショナルズと6年1億4000万ドル(約209億円)で契約し、来季年俸3500万ドル(約52億円)。しかし、2021年からは3年連続で15敗以上を記録しており、直近3年間で計50敗となっている。

 34歳の左腕・コービンは、2009年のドラフト2巡目(全体80位)でダイヤモンドバックス入り。2013年には14勝8敗、防御率3.41を記録した。2014年は右肘のトミー・ジョンの影響で全休したものの、以降は2020年の短縮シーズンを除いて7年連続で30試合以上に登板している。

 2017年には14勝13敗、2018年には11勝7敗をマークしてFAとなると、12月にナショナルズと6年1億4000万ドル(約209億円)の大型契約を結んだ。2019年には14勝7敗の成績でワールドシリーズ制覇にも大きく貢献したが、以降は悪夢のシーズンが続いている。

 短縮シーズンの2020年は11試合で2勝7敗、防御率4.66と4年ぶりの負け越し。被安打85はリーグワーストだった。2021年は球界ワーストタイの16敗(9勝)、2022年は同ワーストの19敗(6勝)と大きく負け越した。炎上する試合も多く、自責点は2年連続で同ワーストだった。

 今季の15敗で、負けの数は3年連続でリーグワーストとなった。散々な負けっぷりではあるが、怪我での離脱はほとんどなく、先発としての計算はできる。現在の年俸2400万ドル(約36億円)から1100万ドル(約16億円)増の来季年俸3500万ドル(約52億円)を高いとみるか低いとみるか――。30試合以上はほぼ確実に投げてくれるという点では、貴重な投手であるともいえる。

(Full-Count編集部)

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