21試合&打率.125でも…ベストナインで1票だけ入った選手 投手4冠なのに“満票阻止”

ソフトバンク・牧原大成、巨人・小林誠司、オリックス・平野佳寿(左から)【写真:小林靖、矢口亨、荒川祐史】
ソフトバンク・牧原大成、巨人・小林誠司、オリックス・平野佳寿(左から)【写真:小林靖、矢口亨、荒川祐史】

遊撃をわずか1試合、5イニングしか守っていない牧原大成にも1票が入った

 日本野球機構(NPB)は27日、今季のセ・パ両リーグのベストナインを発表した。投票権を持つのは、新聞社、通信社、放送局のプロ野球記者で取材歴5年以上のキャリアを持つ者と定められている。ここでは、記者投票で選ばれるこのタイトルの少数意見、「1票」だけを得た選手たちをまとめてみたい。

 投票結果を眺めると、最も目に留まるのはパ・リーグの投手部門。投手4冠に輝いた山本由伸投手(オリックス)が、満票に1票だけ足りない266票を獲得した。阻止したのは同僚の平野佳寿投手。39歳ながら守護神としてリーグ3連覇に貢献し、10月には名球会入りの基準になる日米通算250セーブに到達した。

 セ・リーグの捕手部門では、大城卓三捕手が180票で3年ぶり2度目の受賞。そんな中、伊藤光捕手(DeNA)、山本祐大捕手(DeNA)、小林誠司捕手(巨人)、木下拓哉捕手(中日)に1票が投じられた。打撃だけで評価できないのは当然だが、小林は今季21試合の出場で打率.125、0本塁打、OPS.250だった。

 また、パの遊撃手部門では、紅林弘太郎内野手(オリックス)が226票を集めて初受賞。一方、遊撃をわずか1試合、5イニングしか守っていない牧原大成内野手(ソフトバンク)にも1票が入った。今年のベストナインで「1票」だけを得た選手は、両リーグ合わせると35人にものぼっている。

(Full-Count編集部)

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