史上12人目の偉業も…DeNAドラ1に“大器の片鱗” 2軍で圧倒、19歳と思えぬ「2.6」

DeNA・松尾汐恩【写真:荒川祐史】
DeNA・松尾汐恩【写真:荒川祐史】

今季、2軍でサイクル安打を達成するなど打率.277、7本塁打、51打点の好成績

 DeNAの昨年ドラフト1位・松尾汐恩捕手は1年目の今季、2軍で打率.277、7本塁打、51打点の成績を収め、28日に行われた「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」でイースタン・リーグ特別賞を受賞した。1軍出場こそないが、サイクル安打を達成するなど、飛躍に期待がかかる1年となった。

 19歳の松尾は今季、イースタン・リーグで104試合に出場した。9月6日のヤクルト戦(横須賀)では同リーグ12人目のサイクル安打を達成。日刊スポーツ選定の努力賞と、ベースボールマガジン社選定のビッグホープ賞も同時に受賞した。

 セイバーメトリクスの観点から野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、勝利への貢献度を示す「WAR(Wins Above Replacement)」はイースタン・リーグ野手の中で4位の「2.6」。攻撃部門のオフェンシブWAR8.5だけでなく、守備部門のディフェンシブWARも4.2と高水準だった。

 DeNAの捕手ではFAでソフトバンクへ嶺井博希が移籍し、山本祐大、戸柱恭孝、伊藤光が併用されていた。大成を予感させる19歳に、SNSでは「めちゃくちゃ楽しみ」「普通にえぐい」と期待の声が寄せられている。来季、1軍の正捕手争いに割って入ってもおかしくない。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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