鷹戦力外の高橋純平が現役引退「未練はある」 2015年ドラ1右腕…球団職員に転身へ

ソフトバンクから戦力外通告を受けた高橋純平【写真:藤浦一都】
ソフトバンクから戦力外通告を受けた高橋純平【写真:藤浦一都】

今後はソフトバンクの球団職員として働くことになる見込み

 ソフトバンクから今オフに戦力外通告を受けた高橋純平投手が現役引退を決断したことが11月30日、分かった。2015年ドラフト1位の高橋純は現役続行を目指して12球団合同トライアウトを受験。その後、独立リーグや社会人チームなどからのオファーはあったが、「現役を引退することにしました」と明かした。今後はソフトバンクの球団職員として働くことになる見込みだ。

 県岐阜商のエースとして3年春の選抜に出場し、準々決勝に進出。太ももの怪我で夏は岐阜県大会で敗退したものの、世代No.1投手として評価され、2015年ドラフトで3球団競合の末にソフトバンクに入団した。2年目の2017年に1軍デビューを果たすと、2019年には中継ぎとして45試合に登板。3勝2敗17ホールドをマークし、勝ちパターンの一角も担った。

 2020年は右肩の故障などで1軍登板なし。2021年は開幕1軍入りを果たして10試合に登板したが、右手薬指の骨折で離脱した。その後は怪我や不振が続き、2022年、2023年と1軍登板なしに終わり、オフに戦力外通告を受けた。現役続行を目指してトライアウトも受験。独立リーグや社会人チームから複数のオファーがあったが、NPB球団からはなし。ユニホームを脱ぐ決断をした。

「野球が大好きで、投げることが大好きなので、投げられなくなることへの未練、後悔はありますけど、野球選手としてNPBにどうしても戻りたいのか、と自分に問いかけた時に、これまでプレーしていた時のような気持ちがどうしても戻ってこなかった」

 引退を決断した心境を高橋純はこう打ち明ける。高校時代から浴びてきた大きな注目に戸惑い、思い悩んで過ごしてきた現役生活。ユニホームを脱ぎ、第2の人生を歩み出す。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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