NYで繰り広げられる山本由伸争奪戦 ヤ軍優勢の歴史に終止符も…“金満球団”の本気
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NY紙「ヤンキースとメッツの争奪戦が再燃する」
オリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す山本由伸投手について、ニューヨークで“取り合い”が起きそうだ。ニューヨーク・ポスト紙が「ヤンキースとメッツの争奪戦が再燃する」として、2億ドル(約296億円)超えが予想される争奪戦の行方を予想した。
かつても好選手をめぐって争った両球団。1980年には、メッツが新オーナー、ネルソン・ダブルデイ氏とフレッド・ウィルポン氏のもと、デーブ・ウィンフィールド獲得へ躍起になったが、ヤンキースはジョージ・スタインブレナー氏が「勝利」をアピールして獲得に至った。ほかにもデビッド・コーン、カルロス・ベルトラン、ホルヘ・ポサダでヤンキースの優勢が続いていた。
しかし今回は違うかもしれない。メッツのオーナー、スティーブ・コーエン氏は球界で最も裕福なオーナーといわれる。一方のヤンキースは、今季は不本意な成績に終わったが、「球団の誰もがチャンピオンシップを永遠に追求することがこの球団のDNAだと知っている」と“常勝球団”であることを強調する。
「そして今、この2球団による冬の戦いの舞台が整ったようだ。今季FA市場最大の目玉であるショウヘイ・オオタニは、金銭的な問題よりも地理的な問題から、両球団にとってまだ望みは薄いようだ。しかし、両球団はオオタニの同郷であるヨシノブ・ヤマモトを獲得する強い意思があるようだ」
同紙は「ヤマモトは、どう考えてもメッツとヤンキースの両方にフィットする」としつつ、資金に余裕のある球団が増えているため、最終的には両球団以外のチームを選ぶ可能性も付け加えた。とはいえ「時は熟した。タイミングは完璧だ。両チームとも資金力があり、(対処すべき具体的な)ニーズがある。(ヤマモト獲得のために)両軍は小切手帳を開く時がきた」。日本のエースを巡っての“サブウェイ・シリーズ”が繰り広げられそうだ。
(Full-Count編集部)
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