2軍で無双の逸材…HR王が示す強打者の証「.237」 “ポスト村上”へ駆け上がる23歳

ヤクルト・澤井廉はイースタンで本塁打王を獲得した
ヤクルト・澤井廉はイースタンで本塁打王を獲得した

ヤクルトのドラ3・澤井廉は18本塁打で2軍のタイトルを獲得

 ヤクルトのドラフト3位ルーキー、澤井廉外野手は1年目の今季、18本塁打をマークし、イースタン・リーグ本塁打王を獲得した。近未来の大砲候補として期待される23歳は他にも2軍で衝撃の数字を残した。

 澤井は中京大中京高、中京大を経て昨年ドラフト3位で入団。1年目の今季は1軍で16試合、打率.156(32打数5安打)、0本塁打だったが、2軍では90試合で打率.262(321打数84安打=イースタン10位)、18本塁打(1位)、56打点(2位)、長打率.498(2位)、160塁打(1位)、55得点(1位)をマークした。

 セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打者の長打力を表す指標「ISO」は2軍で.237。規定打席に達した選手の中で1位の成績を残している。

 ISOは長打率-打率で求められ、単打はどれほど打ってもプラスとならず、長打のみが加算の対象となる。今季の1軍トップは巨人・岡本和真内野手で.306だった。

 昨年の3冠王、村上宗隆内野手は近い将来、メジャー挑戦が見込まれている。澤井は今後、燕打線の主軸候補として期待される。まずは2年目の来季、1軍で飛躍を遂げたい。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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