防御率0.39超え…自由契約右腕が誇る“最強の直球” 12球団トップの威力「15.1」

オリックスから自由契約となったジェイコブ・ワゲスパック【写真:小林靖】
オリックスから自由契約となったジェイコブ・ワゲスパック【写真:小林靖】

自由契約になったワゲスパックは直球の空振り率ランキングでトップの数値

 オリックスのジェイコブ・ワゲスパック投手は1日に発表された契約保留者名簿から外れ、自由契約となった。来日2年目の今季は4勝7敗、2セーブ4ホールド、防御率5.77と安定感を欠いたが、速球は12球団随一の威力を発揮していた。

 ワゲスパックは2019、2020年にブルージェイズで32登板、6勝をマークし、2022年にオリックスに入団した。同年は32登板で2勝6敗、5セーブ6ホールド、防御率2.97。ヤクルトとの日本シリーズでは胴上げ投手になった。

 今季はなかなか状態が上がらず、シーズン途中に先発転向するなどしたが、上向かなかった。だが、特筆すべき特長もあった。セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)の公式X(旧ツイッター)によると、今季のストレート空振り率ランキングは12球団トップの15.1%だった(200球以上を対象)。

 2位は今季防御率0.39をマークしたライデル・マルティネス投手(中日)の14.0%、3位は松井裕樹投手(楽天)の13.4%で、球界を代表するクローザーたちよりも数値は高かった。198センチ、106キロの巨漢右腕はまだ30歳。“最強の直球”を持つ右腕の、今後の動向が注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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