打率1割台で正念場…現役ドラフトにトレード移籍も 注目浴びる宿命、甲子園スターの明暗

オリックスへ移籍した吉田輝星(左)とロッテ・平沢大河【写真:荒川祐史、矢口亨】
オリックスへ移籍した吉田輝星(左)とロッテ・平沢大河【写真:荒川祐史、矢口亨】

中村奨成は背番号96で再起…侍選出の大阪桐蔭外野手も

 プロ野球は厳しい世界で、必ずしもアマチュア時代の成績がそのまま反映されるわけではない。甲子園での活躍は、注目を集める一方で、プロに入り後も“甲子園のスター”という大きな肩書がつく。ここでは甲子園で一世を風靡した現役選手の現在地を見てみる。

 2015年のドラフトでは高校生4人が1位指名を受けた。中日・小笠原慎之介投手は中日のローテーションの一角を担う存在になったが、ソフトバンクの高橋純平投手は今オフに戦力外通告を受け現役引退を決断した。オコエ瑠偉外野手は昨オフに現役ドラフトで巨人に移籍。今季は41試合で打率.235、2本塁打、6打点。オフには6年ぶり増額となる年俸1200万円(金額は推定)でサインした。ロッテ・平沢大河内野手も3年連続で打率1割台と正念場を迎えている。

 2017年ドラフト組では早実・清宮幸太郎内野手が注目の的だった。7球団競合の末、日本ハムに入団すると、2年連続の2桁本塁打を記録するなど、徐々に頭角を現した。一方、広島・中村奨成捕手は甲子園の1大会個人最多本塁打記録を更新する6本塁打を放っていたが、プロ入り後は2本塁打、打率.216。来季から「96」に背番号を変更し出発する。

 歴代の甲子園を沸かせる大阪桐蔭メンバーも正念場を迎えている選手は多い。2018年には春夏連覇を成し遂げた。ロッテ・藤原恭大外野手は自己最多103試合に出場し、オフには野球日本代表「侍ジャパン」に選出。一方で、日本ハム・柿木蓮投手は育成で再契約、根尾昂投手はわずか2登板に終わった。

 同年の甲子園で大阪桐蔭と決勝戦を戦い、金農旋風を巻き起こした吉田輝星投手は日本ハムに入団。今季は3登板で防御率9.00に終わり、オフにオリックスへトレードされた。来季は背番号「23」で4連覇への貢献を誓った。

(Full-Count編集部)

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