2年間で「0.87」…失点許さぬ鷹加入の左腕 2軍では最多勝、複数持つトップ級の武器

日本ハム・長谷川威展【写真:矢口亨】
日本ハム・長谷川威展【写真:矢口亨】

鷹に加入の長谷川威展は今季2軍で8勝…1軍の通算防御率は0.87

 8日に実施された現役ドラフトで、ソフトバンクは左腕の長谷川威展投手を獲得した。24歳左腕は2年目の今季、8勝をマークしてイースタン・リーグの最多勝に輝いた。1軍での登板数はまだ少ないが、しっかり結果を残している。

 長谷川は花咲徳栄高、金沢学院大を経て2021年ドラフト6位で日本ハムに入団。今季は2軍で8勝無敗、防御率3.00で最多勝に輝いた。登板34試合はすべて救援で計42回を投げて43三振を奪った。

 1軍でもインパクトを残した。9登板で防御率1.08。8回1/3を投げて8安打4四死球も、失点は1だった。1年目の昨年は2登板で防御率0.00。この2年間で投球回数は10回1/3と少ないがトータルの防御率は0.87を記録している。

 今季はツーシームとフォークが効果的だった。セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、ツーシーム100球あたりの失点増減の合計「wFT/C」はリーグ3位の「5.48」、フォーク100球あたりの失点増減の合計「wSF/C」も同3位の「8.95」だった。

 ソフトバンクは今オフ、左の中継ぎとして長く活躍した嘉弥真新也投手を戦力外とした。長谷川がそのスポットに入ってくるか、注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY