錆び付かぬ宝刀、2軍で断トツ「7.0」 現役ドラフトでDeNAに…29歳の絶対的な武器

ロッテ・佐々木千隼【写真:荒川祐史】
ロッテ・佐々木千隼【写真:荒川祐史】

佐々木千隼は今季2軍でカーブによる失点増減の合計が断トツだった

 8日に実施された現役ドラフトで、DeNAは佐々木千隼投手をロッテから獲得した。2021年に勝利の方程式の一角を担った29歳は今季2登板に終わったが、2軍では健在ぶりを示していた。

 佐々木は日野高、桜美林大を経て、2016年ドラフト会議でロッテに1位入団。外れ1位ながら、5球団が競合して話題を呼んだ。ロッテでは5年目に開花。54登板で8勝1敗1セーブ、26ホールド、防御率1.26をマークし、チームの2位躍進に貢献した。

 今季は2登板に終わったが、2軍では26登板(12先発)で4勝7敗、防御率3.84。セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、カーブによる失点増減の合計「wCB」は7.0で両リーグを通じて1位だった。レベル差はあるとはいえ1軍の1位は西武・隅田知一郎投手の4.9。佐々木のカーブがいかに優れているかが分かる。

 今オフ、DeNA投手陣は今永昇太投手がポスティングシステムによるメジャー移籍を目指し、石田健大投手が国内FA権を行使した。トレバー・バウアー投手は自由契約となり、救援のエドウィン・エスコバー投手もカブスと契約した。大刷新される見込みの投手陣の中で存在感を発揮できるか、注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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