大谷翔平の1015億円契約は超えられる？　現状は至難の技も…残る“唯一”の可能性

大谷は「将来の二刀流を志す選手の青写真でもある」

　大谷翔平投手が結んだドジャースとの10年7億ドル（約1015億円）の契約は、今後の球界に大きな影響を与えるかもしれない。プロスポーツ史上最高額となったが、これ以上の大型契約を結ぶ選手は今後出てくるのだろうか。米ヤフースポーツは「これを超えるような契約を得ることは難しいかもしれない」としつつ、唯一の可能性について言及した。

　同メディアは「この歴史的なMLBフリーエージェンシーでの勝者と敗者」と題し記事を公開。勝者として大谷を挙げた。「投打の両面でオールスター級の選手であることが、今回のドジャースとの超大型契約につながった」と今回の契約を振り返った。「この契約は、オオタニだけでなく、（オオタニの子どもや孫など）一族の未来の何世代にもわって経済的安泰を約束するものだ。そして、この契約はこのスポーツにおけるスーパースターの新しい基準を打ち立てた」と絶賛した。

　前代未聞の二刀流を完成させた大谷は「しばしばユニコーンと呼ばれる」。そして今後については「オオタニのような選手が再び現れるまで（それが実現するかどうかはわかないが）、これを超えるような契約を得ることは難しいかもしれない」と同メディアは分析した。

　唯一の可能性としては新たな二刀流の誕生か。大谷がメジャーで二刀流ができることを証明してから、MLBやNPBで二刀流の育成を試みる球団が出てきている。今夏のMLBドラフトでも8選手が二刀流として指名された。

　同メディアは「その試みはほとんど失敗に終わっている」と現状を見つつも「彼は、将来の二刀流を志す選手の青写真でもある」と話す。今後、二刀流を育てるうえで「オオタニの（ここまでの）6シーズン分のスケジュールと仕事量（ワークロード）を参考にすることができる」とした。

　大谷は二刀流を成功させることが歴史的な契約を結ぶことができると証明した。新たな二刀流候補が「メジャーで二刀流をキープして、それに見合った報酬を得ることができれば、彼らはオオタニに感謝することになるだろう」と綴った。

（Full-Count編集部）