貢献度1位は退団、山川移籍報道も…獲得ゼロ パ最下位90本塁打、どうなる西武の内野陣

西武・松井稼頭央監督【写真:矢口亨】
西武・松井稼頭央監督【写真:矢口亨】

マキノン、呉が退団…山川はソフトバンクと大筋合意報道

 デビット・マキノン内野手が15日に韓国プロ野球のサムスンと契約し、西武を退団することが決まった。今オフは呉念庭内野手も退団、山川穂高内野手は去就不透明。一方で内野手の補強はいまだゼロとなっている。

 マキノンは127試合に出場し、打率.259、15本塁打50打点の成績を収めていた。株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、貢献度を表す指標「WAR」はドミンゴ・サンタナ内野手(ヤクルト)と並び助っ人野手ではトップの「2.1」をマーク。5月に強制性交等の疑いで書類送検されたことが報じられ、その後無期限の公式試合出場停止処分を科された山川の穴を埋める活躍を見せた。

 その山川も国内フリーエージェント(FA)権を行使。一部では、ソフトバンクと大筋合意したと報じられている。今季の大半を山川抜きで戦った打線は、パ・リーグワーストとなる90本塁打に終わった。3度の本塁打王に輝き、通算218本塁打、575打点を誇る大砲も退団となれば、大きな穴となるのは間違いない。

 現時点で西武がドラフト以外での野手の補強は、フランチー・コルデロ外野手と、6年ぶり復帰となった炭谷銀仁朗捕手のみ。内野手の獲得はない。レギュラー候補は源田壮亮内野手、外崎修汰内野手くらいか。

 背番号「10」に変更した佐藤龍世内野手ら若手の台頭に期待するのか。それとも新たな補強をするのか。後藤高志オーナーは「お金のことは心配しないでいい」とバックアップを約束していたが、今後どのような動きを見せるだろうか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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