箸で学んだ新たな球種…日本文化への順応が「助けになった」 マクガフが語った感謝

ダイヤモンドバックスのスコット・マクガフ【写真:Getty Images】
ダイヤモンドバックスのスコット・マクガフ【写真:Getty Images】

昨季までヤクルトでプレーしたマクガフが日本で学んだことを明かした

 昨季までヤクルトでプレーしたダイヤモンドバックスのスコット・マクガフ投手が14日(日本時間15日)、米スポーツ局「MLBネットワーク」に出演し、日本での経験を語った。今季は終盤こそ打ち込まれたが、63試合に登板。日本で「スプリットの投げ方を学んだこと」が成長につながったと話している。

 マクガフは、2019年に来日し、4年間で236試合に登板、守護神として15勝8敗、80セーブ59ホールド、防御率2.94の成績を残した。昨オフに2年650万ドル(約9億2400万円)でメジャー復帰。今年は中盤には守護神を任されるなど、63試合で2勝7敗、9セーブ14ホールド、防御率4.73の成績だった。

 メジャーで複数年契約を提示された瞬間について「素晴らしい気分だった。そのときは家族と一緒に東海岸にいたんだけど、家族を含めて(オファーに)興奮していた。これ以上にない気分だった」と話したマクガフ。そして、司会者から日本で学んだことを問われるとスプリットと話した。

 日本のスプリットは米国式とは違ったという。「(日本で)最初のピッチングコーチには、ボールを1/3に分割して、上部だけを握るよう指導された。手首に箸を置き、輪ゴムでつながっていることをイメージするんだ」と説明。それは米国式とは真逆だった。「私が教えられたことを共有して、議論を散々した。共通する部分はあるし、違いもある」とメジャーに戻ってさらに強化させたことを明かした。

 スプリットは肘への負担が大きい球種としても知られているが、マクガフは「ノー。(負担は)感じなかった」と否定。「(日本では)前腕を鍛えるトレーニングを毎日やるし、オフもあまりとらない。ライス・バケット・トレーニング(お米を使った反復練習)もいつもやっている。私は彼らの文化に馴染むように意識したから、言われたことを全てやった。それが、自分の助けになったのかもしれない」と日本文化へ馴染む姿勢が結果につながったと自己分析していた。

(Full-Count編集部)

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