“晒し10失点”に物議、「実質世界一」に歓喜…最下位中日、話題集めた苦闘の1年

中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】
中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】

延長12回ゼロ封負けと大偉業…中日に最も注目あつまった日

 2年連続で最下位に沈んだ中日の苦闘ぶりは、“国民の関心事”にも表れている。「Yahoo!検索」のデータによると、今季中日に最も注目が集まったのは、8月26日のDeNA戦(バンテリンドーム)。大島洋平外野手がプロ通算2000安打を達成しためでたい日だったが、延長12回の末に0-2でゼロ封負け。低迷の大きな要因である貧打を象徴する試合で、ファンにとっても素直に喜べないチグハグさが残った。

 立浪和義監督が就任2年目を迎えた今季は、グラウンド内外で話題を振りまいた。5位に入った8月25日は、DeNA戦(同)で2-18と惨敗。9回に2年ぶりの1軍登板を果たした近藤廉投手が、8安打、5四死球、10失点(自責8)の乱調だった。1イニングで62球を投げる事態に、ネット上では物議を醸した。

 ただ、明るい話題があったのも確か。2位は3月31日で、巨人との開幕戦(東京ドーム)に快勝。宿敵をいきなり叩き、ファンは痛快だったに違いない。3位は9月18日で、根尾昂投手が広島戦(バンテリンドーム)で初先発。6回2/3を投げて4安打4失点で勝敗はつかなかったが、来季への期待を膨らませるマウンドだった。

 4位は3月3日で、侍ジャパンとの強化試合が注目された。先発の小笠原慎之介投手の好投もあり、7-2で快勝。その後、侍ジャパンは無傷のままWBCを制覇したため、ファンは「中日が実質世界一」と大いに盛り上がった。

 検索数の多かった上位10日のうち、6日が勝利した日。やはりファンは、“ネットの主役”になるのではなく、勝利を求めている。背水の立浪政権3年目。来季こそは、ポジティブな話題ばかりで検索数上位を飾りたい。

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【何日わかる?】“晒し投げ”に実質世界一…中日の検索数が上昇した「TOP10」

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